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東京圏の首都高を含め、6都市圏にある都市高速のなかでももっとも渋滞が慢性的になっている阪神高速3号神戸線はなぜこんなにも渋滞が慢性的になるのか。
少し考えてみました。
渋滞が発生する7つの原因
いきなり結論ですが、阪神高速3号神戸線が渋滞する
主な原因は7つ考えられます。
- 垂水JCT付近で車の流れが悪くなること
- 摩耶ランプからの車の流入が多いこと
- 住吉浜からの乗り継ぎの不便さ
- 深江付近が上り坂になることによる車速の低下(大阪方面)
- 阿波座JCTの合流
- 第二神明など他の高速道路ネットワークが集中していること
- 神戸市街地の幹線道路が2本しかない
神戸線の渋滞の原因は、考えるにこの7つがすべてです。
車の流入の増減や、JCTの場所、高低差などの地理的な条件は変えることはできませんが
原因がわかっている以上、克服する手はあるはずです。
抜本的な解決策のカギは、「5号湾岸線」
大阪方面で関西空港にも直接行くことができる5号湾岸線は
神戸方面には住吉浜・六甲アイランドまででとまっています。
実は、名谷JCTまで延伸する工事が計画されています。
現在も計画は中止になっておりませんが
凍結されたまま工事の目処も立っていません。
大阪湾岸道路西伸部の予定区間(黄色線の部分)
ここの区間の工事が進めば、
- 北神戸線から大阪へ向かう車
- 環状線への流入を目的としない関西空港方面への車
- トラックなどの大型車
このような車の流入が分散されるため、渋滞が大幅に緩和されます。
たった14kmほどの工事ですし、予算も2500億円ですので、
関西方面の渋滞による時間損失を考えると
経済発展のためにも1日でも早く完成をさせてほしいものです。
ムダなブレーキが最大の原因
- 上り坂での無意識の車速低下
- サグ部での無意識の車速低下・ブレーキング
- 事故または事故見物
主な渋滞になる要素は、上記の3つになります。
この3つがほぼ9割以上の渋滞の原因といっても過言ではありません。
ということは、この3つを解消することができれば、
世の中からは渋滞がなくなります。
さらにいえば、
上記3つに共通する点が1つだけあります。
それが、「ムダなブレーキング」です。
前に走っている車の、意図しない急な車速低下による
ムダなブレーキングが、後続車へのさらなるブレーキングにつながり
結果、さらに後続車のブレーキングが連続することで渋滞が発生します。
ノロノロ運転の自己中ドライバー
- ノロノロと追い越し車線を走る車
- 上り区間で追い越しをかける大型トラック
- 追い越し車線を追い越さないのに通行する車
などのような、エゴな車が
「あおり運転」がメディアで騒がれて以降、
大変増えてきました。
あおり運転が悪いのは事実ですが、
煽られるような運転をする人は悪くない。
という発想は、
あまりにも短絡的で自己中心的な考えです。
ノロノロ走るのであれば左の車線を走るべき理由は
自分の運転が、渋滞の原因になり、
他の人への多大なる迷惑と損害を誘発しているという認識も
あおり運転への啓発と一緒に行うべきです。
- ゆっくり走るときは左によって道を譲る。
- 急いで走らないように、早く出発する。
自分たちでできる渋滞対策は、
このような基本的な日々行動にあるということです。