新型コロナウイルス以外に6つのコロナウイルスが存在する。

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タイトルからびっくりする人もいると思いますが、
最近、世間を騒がせている「新型コロナウイルス」は
コロナウイルスの中では7番目のウイルスになります。

そんな新型コロナウイルスを含むコロナウイルスについて
調べてみたので、記録として残しておきます。

なぜこんなことを書いたかというと、
この記事を書いている時点では、メディアはほぼ90%コロナのニュースで持ちきりです。

すべて正しい情報を流しているということは、もちろんなく
デマの拡散や、不安の煽動のような報道姿勢。
マスクや感染者、医療関係者に対する誤解や偏見からくる差別が目に余るようになったため
正確な情報を共有し、正しい知識で正しく予防できればと思い書いています。

ウイルスと菌の違いは大きくわけて2つ

ウイルスと菌を混同して語る人が多いくらい、
どちらも定義するのは難しい存在ではあります。

菌は生物であり、ウイルスは生物ではないという人もいますが
正確な回答ではありません。

どちらも微生物です。
大きな違いは2点

1つ目に細菌は、単体で活動できますが、
ウイルスは、他の生物の細胞に入らないと生きていけません。

2つ目に細菌は、抗生物質で殺すことができますが
ウイルスには抗生物質はほぼ効果がありません。

従来型コロナウイルス

新型コロナウイルスと呼ばれる以上、旧型もあります。
旧型とはいうものの、現在も存在しているため、過去の遺物ではありません。

ですので従来型コロナウイルスという方が正確です。

コロナウイルスの「コロナ」とは「冠」という意味です。

ウイルスを電子顕微鏡で見た際に冠上のギザギザがあることから
コロナウイルスと名づけられました。

コロナウイルスは7種類ある

従来からあるコロナウイルスは4種類あり、
いわゆる「風邪」のことです。

風邪の症状である、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりは
この従来のコロナウイルスの症状で
安静にして寝ていれば自然に治ります。

病院に行く人も多いですが、風邪を治す薬は現在まだ存在しませんので
もらえるものは、せいぜい解熱剤か抗生物質くらいのものです。

先程述べたとおり、風邪はコロナウイルスであり、
ウイルスには抗生物質は効果はありません。

ですので、鼻水やくしゃみなどの症状を緩和することで、
治るまでをラクにする。
という対処療法をしているにすぎません。

他の3つのコロナウイルスは
SARS、MERS、そして今回の新型コロナウイルスです。

従来型と、新型との大きなちがう点が

・重症肺炎を引き起こしやすい
・動物から感染する
・首から下(肺)に症状がでる

という3点があげられます。

新型以外の新型コロナウイルス

SARS、MERS、そして今回の新型コロナウイルス順に説明します。

SARS

SARSウイルスは2002年、広州で発見されました。

SARS(重症急性呼吸器症候群)という名前のとおり、
重症の急性肺炎を引き起こします。

コロナウイルスとはいえ、急性肺炎を起こしやすいSARSコロナウイルスは致死率も高く
罹患した人の致死率は10%とも言われ10人に1人は死ぬという
かなり怖い病気だということで、世界中で問題になりました。

世界中で実際に何千人という患者がでましたが隔離をして
自然に治るのを待つことで述べ8千人ほどで流行が収束しました。

現在でもSARSコロナウイルスの特効薬はありませんし、
ワクチンもありませんが、
現在地球上にSARSコロナウイルス自体は存在しておらず
罹患者もいないのでSARSに罹ることはまずないと思って大丈夫でしょう。

MERS

2003年以降、パンデミックに流行するようなウイルスもなく
人類は平和に過ごしていたものの、
約10年後の2012年中東ラクダから感染するコロナウイルスが発見されました。

これがMERSです。

MERSとは、中東呼吸器症候群の頭文字をとった名前で、MiddleEastになります。

MERSコロナウイルスもSARSコロナウイルス同様、肺炎を引き起こす上に
10年後さらにパワーアップして、30%の致死率になりました。

まるでフリーザの第二形態のようで、韓国に移動した感染者から
パンデミックに広がり、病院を受診した感染者から院内感染が拡大し
2015年ごろまでたくさんの患者が出続けていましたが
2015年にはおおむね世界的な大流行は収まりました。

こちらも現在も治療薬やワクチンがありません。

しかも、SARSとは違い、MARSは死滅していません。
まだ罹患する可能性があるコロナウイルスです。

中東ラクダにはMARSがいる可能性があるため、
中東のラクダに触ることはないようにする、ラクダに触ったら
手指の消毒、うがいを徹底することが大切です。

新型コロナウイルス(COVID-19)

最後に世界中で「COVID-19」と呼ばれ恐れられている新型コロナウイルスです。

この記事を書いているのは2020年4月22日ですが

昨年、2019年11月ごろから湖北省武漢あたりで感染が拡大し始めたと言われています。
ここで「言われている」というのは諸説があるからであり、
まだ確定した情報ではないため、分かり次第、随時更新をしていきます。

感染源は、まだハッキリわかりませんが
実は、海鮮市場にいたコウモリなどの哺乳類や、爬虫類などから感染源であると
言われていましたがこれは誤った情報であったようで、
11月よりも前の段階から人に感染していた可能性がでてきています。

多くの人は知りませんが、実はCOVID-19は正式なウイルス名ではありません。

というよりも今回の新型コロナウイルスには現在時点で正式なウイルス名はついていません。

COVID-19はコロナウイルス感染疾患2019の頭文字で、
2019年に発生したコロナウイルスによる感染疾患という意味です。

つまり新型コロナウイルスが引き起こす病気をCOVID-19と呼ぶのであって
ウイルスそのものはまだ無名です。

新型コロナウイルスの特徴は
初期症状は、無症状または軽症
この無症状や軽症のあいだも、感染源となるということです。

しかも、初期症状は、SARSやMERSと異なり、
通常の風邪となんら変わらない程度の症状であり、
専門家でも判断するのは難しいとされており、
そのうち8割の人はそのまま全快してしまいます。

そのくらい軽い症状のため殆どのひとは出歩きます。

おそろしいのは、残り2割は、感染から1週間程度たったあと
急速に悪化して息が苦しくなる気道感染の症状がでて
最悪死んでしまいます。

SARSなどにくらべて致死率は決して高くはありませんが、

重症になるまでの期間が短いこと
罹患してもほぼ無症状で、無症状であっても感染源になる

という点が、人々を恐怖に陥れている大きな原因です。

ウイルスは進化するが人も進化する

4種類しかいなかったコロナウイルスが
突然、SARSという牙で人類に挑んできました。
またその後もMERSという形にかえ、第二形態として人類へ攻撃をしてきています。

さらに進化したコロナウイルスは、致死率をあげるのではなく
静かに潜伏し、人類への感染を拡大させるという特殊な能力を身に着けたわけです。

ただ人類もやすやすと負けるようであれば、ここまで生き残ることはできていないわけで
ウイルスに対抗する手段は、ちゃんと身につけています。

結論からいうとウイルスに対抗する手段とは
「自己防衛」と「免疫」です。

自己防衛とは、「手洗い(手指の消毒)」「うがい」です。
免疫とは、ワクチンになります。

新型コロナウイルスの感染経路

今回の新型コロナウイルスの感染経路は
続々と明らかになっており、感染をブロックすることは容易なウイルスです。

  • 飛沫による感染
  • 接触による感染

基本的にこの2種類しか感染経路は見つかっていません。

重要なことはここに「空気感染」がないことです。

そう、空気感染はしないのです。

また、飛沫も約2mほどの飛距離しかありませんので
2m以上の感覚を開けていれば、自然と地面に落ちてしまいます。

一度地面に落ちたウイルスは二度と空気中に漂うことはないのです。

空気感染による脅威で、有名なものは麻疹(はしか)です。
麻疹は、空気感染する上、飛距離は数百メートルに及びます。
さらにマスクなどでのブロック方法はほぼ無意味なので、防護する方法は皆無です。

唯一、人類が麻疹に対抗できるものは「ワクチン」しかありませんが
こちらはワクチンがあり、さらにワクチンでほぼ100%対抗できることが
証明されています。

感染経路を把握し、防護することが重要です。

コロナウイルスだけがウイルスではない

今、たくさんの人が忘れていることが、
コロナだけがウイルスではないということです。

また新型コロナウイルスだけが特別なわけでもなく、
SARSやMERSもまだ、ワクチンも特効薬もありません。

しかしながら、

新型コロナウイルス対策に対して、

  1. 治る方法がまだ確立されていない。
  2. いつ感染するかわからない。
  3. 毎日死んだ数や感染した数が1人単位で増減する報道みる。

このような理由から人々が不安になっていますが

対策方法として人類がとれる方法は、
定期的な手指の消毒、距離を確保するしか方法はありません。

床や壁を殺菌している様子がテレビなどで報じられていますが
あのようなことをしても感染拡大を止める効果は薄いです。

それよりも、その壁などを触った手を洗う。消毒する。
汚い手で鼻や口を触らない。

これで感染がほぼブロックできるのです。

日本では当たり前に行われてきた手洗いうがい習慣に加えて
人と人との直接的に接触をする文化がありません。

不必要な不安や恐怖に怯えることなく、正しい知識をみにつけて
対策を行えば感染にさらされるリスクは限りなくゼロになります。