自民党総裁選は現代の清須会議のよう

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先週、引退宣言をされた安倍総理の次期首相候補として、
立候補を表明している3名ですが、本日、8日に正式に表明となる予定です。

見ていて思うのが、さながら「現代の清州会議」のようで
血を流さない権力闘争はかくあるものかと、つくづく思います。

あくまで個人的な見解なので、面白半分で読んでもらえればと思います。

右から 羽柴秀吉、池田恒興、丹羽長秀、柴田勝家

清州会議とは

歴史に興味のない人からすれば、清州会議とはなんぞや?ということになりますので
簡単に説明だけさせてもらうと、

織田信長に謀反し本能寺の変を起こした明智光秀は山崎の合戦で討たれました。
信長の嫡男で織田家当主(後継者)だった長男の信忠も、本能寺の変の際、二条城で自害しており、家督争いは次男である織田信雄(のぶかつ)と、三男信孝(のぶたか)のどちらかが有力だった。そこに、長男信忠の嫡男である三法師を担ぎだして秀吉が天下をとることになった会議のこと。

清州会議に置き換えた配役

あくまで主観です。

羽柴秀吉・・・菅義偉
柴田勝家・・・石破茂
滝川一益・・・岸田文雄

丹羽長秀・・・細田派
前田利家・・・麻生派
池田恒興・・・二階派
堀秀政・・・石原派

秋田から集団就職で上京し、苦労して上り詰めた菅義偉官房長官は、さながら秀吉のようではないでしょうか。

岸田文雄政調会長は、いかにも滝川一益らしい雰囲気で、権力に対する嗅覚がものすごいわりに、あまり政治力に決定打にかける感じが、いかにもです。滝川一益のようなタイミングの悪さや残念さがあります。

石破茂氏は、顔のイメージ的にも権六風です。たぶんいい人なんだろうなと思います。会ったことはないですが。

細田派はいかにも丹羽長秀のような長老感があり、自民党最大派閥という点でもいかにもです。

総裁選なので国民に選挙権はない

議院内閣制である以上、首相を選ぶのは国会議員のみです。

首相を選ぶ国会議員を選ぶことはできても、直接は選べません。
それが間接民主制です。

政治ショーとして楽しむほかないので、
ここは思い切り楽しんだらいいのではないでしょうか。

どの政治家が首相になれば、どんな政策をだすのか。

隠しても隠しきれない権力欲に塗れた闘争の様相は、さながら現代の戦です。

次の総選挙は、賤ヶ岳の戦いになるのか?

今回の総裁選で一番の支持を集めているのは菅義偉官房長官です。

このまますんなり行けば、菅義偉総理になるでしょう。

そうなれば、早いうちに総選挙が行われることが予想されます。

総選挙で表向き何を問うのかは、わかりません。

ですが、総選挙になれば、目の上のたんこぶである石破派を完全に潰しておくための戦になるのだろうと勝手に思っています。

自民党の公認が外れることはないにせよ、もしこのまま石破総理になることなく、総裁選が終わった場合、石破派についた面々は冷や水を浴びせられることになるでしょう。

自民党一党独裁体制はつづく

何を言ったところで、自民党の一党独裁がつづく以上、国民として楽しむほかありません。

国民ひとりひとりが何を言ったところで、
何をしたところで政治が大きく変わるわけでもないので、しっかりと見極め、
どの候補が何を言っているのか。
それはどういう意味なのか。

をしっかりと見定めることが重要ではないでしょうか。