なにわ陸運局でユーザー車検(継続検査)を受けました。

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個人用の車両の車検は、運行に問題がなければ、ユーザー車検を利用しています。

「車検=ディーラーで受けるもの」という認識の方も多いですが、
やってみればわかりますが、10万キロ前後や、15年落ちくらいまでの車両であれば
国産、外国車問わずディーラーで受けなくても充分、車検通過できます。

主に受ける検査場がなにわ検査場になりますので、なにわ検査場をメインにした説明になりますが、全国どこの検査場でも基本的な流れは同じです。

新規での検査の場合は若干手続きは異なります。
今回は、「継続検査」のご説明になります。

主な流れはこの画像のとおりです。

なにわ検査場の場所

住所:大阪府大阪市住之江区南港東3丁目1番14号


車検を受けられる時期

継続検査(車検)は、有効期間の満了する日の1ヶ月前から満了する日までの間に受けると、有効期間を短縮することなく更新することができます。

このように規定されていますので、実は、車検はいつでも受けられます。

ただし、車検満了日の1ヶ月前から満了日までの間であれば、有効期限を延長できますので、余裕をもって受けるつもりで1ヶ月以上前に受けても、有効期限は延長されませんので無駄なだけです。

事前準備

事前準備なしで、いきなり行っても車検は可能です。
ただ、事前準備をしておくほうがスムーズです。

準備する項目は、下記の3つです。

  1. 車検のインターネット予約
  2. 自賠責保険の更新
  3. 定期点検整備

予約

車検の予約はインターネットで予約しておくとスムーズです。

車検インターネット予約サイト

予約にあたって「車台番号」が必要になりますので、車検証を準備しておきましょう。

自賠責保険の更新

説明は必要ありませんが、自賠責保険は、任意ではなく強制加入自動車保険です。
加入していないと車検を受けることができませんので要注意です。

任意の自動車保険などで付き合いがある保険会社や知り合いから入るとよいでしょう。
微々たるものですが、その方の手数料になります。

誰も知り合いがいなければ、次の項目で説明する印紙購入する4番の建物で自賠責の更新が可能です。ちなみにどこで入っても自賠責保険は金額は決まっています。

24ヶ月、36ヶ月で入ることができますが、継続検査の場合、期間が2年なので24ヶ月で入る方が忘れずにすみます。

車種 2020年4月以降
自家用乗用自動車 21,550円
軽自動車
(検査対象車)
21,140円
小型二輪自動車 9,680円
原動機付自転車 8,950円

えっ?安くない?と思われた方、そのとおりです。

2020年4月、3年ぶりに16.4%の値下げが行われました。
理由は、交通事故の減少による収支改善が主な理由です。

余談ですが、自賠責保険で補償されるのは、3つの場合に限定されています

  • 交通事故による怪我の治療費などの費用に対する補償・・・限度額120万円
  • 交通事故を起因とする後遺障害による精神的苦痛に対する補償・・・限度額4,000万円
  • 被害者が死亡した際の逸失利益や葬儀費、慰謝料など・・・限度額3,000万円

定期点検整備

誤解されやすいのですが、定期点検整備をしていなくても、保安基準に適合すれば車検は通ります。定期点検整備は義務ですが、必ず車検前にしなければいけないというわけでは、ありません。

罰則がありませんので、全く点検整備をしなくても保安基準適合すれば車検は通りますが、安全を守るため、2年に1回くらいは点検整備をするほうが無難です。

受付で「点検整備記録簿はありますか?」と聴かれますが
整備をしていないのであれば正直に「後整備で」といえばそれ以上なにも言われません。

ユーザー車検当日の流れ

当日持っていくものをリスト化しておきます。

  • ボールペン
  • 鉛筆
  • 認印
  • 車検証
  • 自賠責※
  • 自動車税納税証明書 ※なくてもいけるときがある。
  • 必要なお金

※自賠責保険を事前に加入した際は、新旧どちらも持っていく必要があります。

当日の豆知識

①2番建物の前に停めて、4番まで歩くと、手続き後の移動が楽です。

②車を降りる時、走行距離を確認しておきましょう。

【4番建物】自賠責・重量税・検査費用などの支払い

以前は、用紙が有料で50円か30円ほどしていましたが、今日行ったら無料でした。

2番建物でも4番建物でも事前に用紙がもらえますのでお近くの場合事前に行ってもらって書いて持っていく方がスムーズですが当日書いても大丈夫です。

4番建物の外観

4番建物内観

4番建物を入ると、一番右が「自賠責窓口」、その左隣で用紙がもらえます。
奥の「A」が重量税、「B」が車検費用の支払い窓口です。

順番は、上記の順番で回るとスムーズです。

印紙は購入する際、お金を支払うだけで、お姉さんが貼ってくれます。
舌でベロベロする必要はないわけです。

車両重量税

車両重量税は、車両の重さで税額が変わります。

車両の重量は車検証に記載があります。

よく間違うのは、「車両重量」と「車両総重量」です。

参考にするのは、「車両重量」の方です。

車検費用

車検費用は、1800円です。

普通自動車の継続検査であれば、新旧問わず金額は変わりません。
この金額で最大2回まで検査を受けることができます

1巡目の検査で不適合になった場合、テスターへ行って再検査となりますがその際は、そのまま列に並び直すだけでOKです。再度支払う必要はありません。

【2番建物】ユーザー車検の受付

②と書いてあるドアを開けると、真ん前がユーザー車検の受付です。
カウンターの番号は21番です。

受付前に左側で必要事項を記入します。

記入の際、「鉛筆」で記入するところ、「ボールペン」のところがあります。
記入台に詳しく書いてあるので、あせらずゆっくりと記入していきましょう。

※間違っても用紙を買い直す必要もありませんので、間違っても大丈夫です。
落ち着いて書きましょう。

記入がおわれば、受付を行います。

受付に必要な書類は

  • 車検証
  • 自賠責
  • 納税証明書
  • 記入用紙3種類

インターネットで予約した際に発行される事前受付番号が必要です。
長い番号が書いてありますが、実際に必要なのは、末尾4桁のみです。

よくわからなければ、すべての書類一式そのまま渡せば、いらないものは返してくれます。

いざ、検査開始

2番建物での受付が終われば、いよいよ検査開始です。必要書類をもって、車にのってコースに向かいましょう。普通自動車の場合、たいていは5コースか、6コースに並びます。

コースの分岐に注意

右から左にかけて1~6コースに分かれています。
一番、左が6コースですが、途中までは1車線になっており、途中で5と6コースにわかれます。ここがややこしいのですが5コースに並んでいるつもりでも、実は、4コースだったりしますので注意が必要です。

間違った場合、説明して横入りさせてもらいましょう。

こんな感じで並んで待ちます。
混んでいるようでも、比較的順調に進みます。

検査場の休憩がときおりあります。その際は、赤信号のまま15分ほど待ちます。
待っている間はすることも特にありませんので、小一時間ほど時間をつぶせる本や映画などを用意しておくといいでしょう。

検査場検査の前に検査員の検査がある

青いつなぎをきた検査員が来ますので、指示にしたがってください。

「ウインカー右!」
「ハザードランプ!」

というような指示をしてくれますので指示にしたがってそのとおりにするだけです。

屋外にも関わらず、何を言っているのかわからないほど声が小さいので、不安が助長されます。わからない、聞こえないときは、正直に怖がらず聞こえないと言いましょう。

本当にスピーカーなどを使って欲しいと毎回思います。

検査員の検査は主に、

  1. 左右のウインカー
  2. ハザードランプ
  3. 灯火類(ロー・ハイビーム、ブレーキランプ)
  4. バックフォグ※車両による
  5. ボンネットをあけて

などです。発煙筒はあまり言われませんが、ごくごくたま~に言われますので用意しておいた方がいいかもしれません。

コース内の検査

コースに入ると、3箇所検査があります。

1つめの関門は、ブレーキやハンドル、ヘッドライトの光軸検査などです。
ここは、前面に文字で指示がでます。

「左灯◯右灯✕」であれば、右が不適合になるので再検査ですが、その他の検査を先に済ますために、先に進みます。問題がなければ、すべて◯になります。

2つめは、車体の下回りの検査です。

コースの中央部が大きな穴が開いていますので停止の指示がでるまで前進します。
前進後、いったんエンジンを停止して、指示に従います。

途中、カンカンカンと検査員が車両下部を叩く音がします。

3つめの最後、記録簿をつけるところで排ガス検査を行いますがこれは自分で行います。

針金を伸ばしたような棒をマフラーに差し込んで、検査ボタンを押します。
もちろんですが、エンジンは切らずに、つけたままです。

HVなどアイドリングストップ車の場合、エアコンを全開にするなど、エンジンが始動している状態にしておく必要があります。

検査時間は実際5分程度です。

検査項目で✕がついた場合

当日中に16時までであれば2回目の検査が受けられます。

近くにテスターと呼ばれる、お店がありますので、テスターで不適合項目を伝えれば調整してくれます。

調整項目によっても金額が異なりますが、光軸調整であれば1000円程度でした。

【2番建物】すべて合格したら車検証の発行

すべての項目で合格すれば、再び2番建物に向かいましょう。

2番建物に入って、先ほどとは異なります。
持ち込み検査ですので、「23番」の受付に書類一式を渡します。

使用者本人が車検を受ける場合は必要ありませんが、身分証を予め準備しておいた方がよいかもしれません。

すべて終われば、この用紙1枚だけ戻ってきます。
これで、車検は完了です。また2年間期間が更新されました。

車検にかかった費用

メルセデス・ベンツ W212 E250
初年度登録:2013年

項目 費用
自賠責保険 21,550円
車両重量税 20,000円
検査費用 1,800円
合計 43,350円

車検を2年更新するだけであれば、5万円かかりませんでした。

ディーラーで正規に車検をうける見積をすると20万円近くかかります。
もちろん整備費用や部品交換も入っているのですが、まだ使える部品まで交換する必要もありませんし、ベンツは昔から交換部品や走行に支障がでるものに関しては、エラーが表示されるので、エラー表示がでてから交換しても大丈夫です。多分。

直前にヤナセでブレーキパッド交換があったため、ついでに点検整備をお願いしておきました。点検は5000円ほどですので、それを考えても5万円はかかりません。

法定費用である、「自賠責保険」と「車両重量税」はどこで車検をうけても、同じ金額がかかります。車検を依頼すると車検の手数料が数万円かかります。

経験がてら、一度チャレンジしてみるのもいいと思います。