エアコン撤去は無料回収を利用すべし

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前入居者の残置物で多いもののひとつがエアコンです。エアコンの撤去は電気工事業者に頼む方も多いですが、年式にもよりますが実は、エアコンは無料で回収してもらえるんです。知っていて実践している人もいると思いますがまだまだ認知度が低いこのサービス。利用しない手はないでしょう。

エアコン無料回収のカラクリ

実はエアコンは極微量ですが、レアメタル、いわゆる希少金属がつかわれています。このレアメタルを取り出して再利用したり、そもそもの製品自体をクリーニングして、再生させて転売させられることから、無料回収がしてもらえるというわけです。

  • 2005年製以前の機種
  • 動かないもの
  • 取外しに特殊作業が必要なもの

主にこういったケースでは回収してもらえないこともあります。また、回収自体は無料でも別途工賃が発生することがあります。

エアコンキャップのDIY取付

エアコンキャップの取付がDIYというのはおこがましいほどですが、それでも業者に頼むと1箇所1000円以上は必要になります。労力がかかる箇所でもないので自分でできることは自分でやったほうが絶対に得です。

エアコンキャップはコーナンでもAmazonでも購入することができます。
今回は、下記の製品を使用することにしました。

因幡電機産業 AFホールキャップ

設備機器配管用貫通穴ふさぎ
φ60~φ100まで対応できるフリーサイズ
http://www.inaba-denko.com/ja/data/series/info/id/006-00012/

正直、エアコン孔のキャップだけであれば198円でも可能ですが 、孔の大きさが何種類かあるため、今後の流用性を考えて、600円弱しますがこちらを購入しました。

この製品の魅力は、フリーサイズでひとりでも簡単に作業ができるということです。結束バンドを引っ張れば固定できるため、誰でも簡単に設置ができます。雨が当たる場所に外壁がある場合は、コーキングは必須ですが、雨の当たらないマンションなどであれば、特になにもする必要はありません。どうせ、入居が決まればエアコンは設置するので。

取り付け方

そして引っ張ればおわり。

実際に頼んでみて

・エアコンキャップがないので、壁穴が空いたまま
・撤去後の清掃はもちろんなし。
・駐車場は必要

あたりまえですが、無料で回収してもらっているので、撤去作業時の駐車場確保や作業後のエアコンキャップなどは自身でなんとかしなければいけません。

エアコン撤去の際の注意点

● 必ず、クロス張替え前に行う
エアコン撤去を検討している場合、必ずクロス張替え前に行う必要があります。
エアコン設置をしている状態で張替えを行った場合、エアコンの後ろはクロスがない状態になってしまいますので、外したときに汚なくなってしまいます。

● 年式や型式を事前に確認しておく
年式や型式は、製品下部に必ず記載があります。その製品の情報を必ず写真に収め、退去立会い時に先に確認しておくと二度手間がなくスムーズです。

● 確保できる駐車場の確認
敷地内にない場合は、近隣のコインパーキングになります。駐車禁止区域でなければ路上駐車も可能ですが、基本的に業者は嫌がりますので事前に確認できるものはしておくほうが無難です。(内覧時にも役立ちます。)

エアコンに使われるレアメタル

エアコンには、いくつかのレアメタルが含まれています。

レアメタルというくらいですから、希少価値の高い金属ですので、各国輸出制限がされていて、世界的に不足傾向にあります。そのことから、価格も高騰しているため、新たに輸入するのではなく、国内にすでにあるレアメタルを再利用していくことが推奨されています。特に日本は、レアメタルに関してはほぼ輸入に頼っているため、国内にあるレアメタルは大切にリサイクルしなければいけない資源なのです。

レアメタルの多くは、コンプレッサーに使用されています。
とはいうものの、1台に使用されている量は微量なため、廃棄された製品から取り出す費用効率が悪く、多くはそのまま廃棄されているのが現状です。
商業ベースにのせてしまうと、どうしても再利用は厳しいのが現状ですが、できることなら、将来世代のためにも、廃棄焼却してしまうのではなく、次につながる使い方をしたいものです。