大家目線で殺人事件のニュースをみて考えること

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

こんばんは。

うちは自宅にも会社にもテレビはないので、
Youtubeなどのネットメディアでのみニュースをみています。

本日も大阪府大東市谷川2丁目のマンションで殺人事件がおきました。

事件の詳細はNEWSでもでますが、3階に住んでいる女子大生が血まみれで倒れていたそうです。2階で火事もおきており、関連性は捜査されているそうです。

この物件、築26年の鉄骨造で17~21㎡の1Kとよくあるシングル向けのマンションです。

近隣の殺人事件などのニュースがでるたび、
家主目線でオーナーの苦悩を想像してしまいます。

ターミナル駅でも、さほど人気な駅でもない地方の駅で
しかも、駅徒歩10分であることを考えると競争力がさほどあるわけでもなく
家賃も3万円前後で全14室あることを考えると、満室でも年間500万円ほどの家賃収入です。

おなじ家主として、あぁ物件のオーナー、これから大変だなとか、思ってしまいます。

1階に入っている入っているテナントさんも、せっかくきれいな物件なのになぁ。
コロナでたいへんな中がんばってはるのに、かわいそうやなぁ~と思います。

もちろん、被害者の方が可哀想なのはもちろん大前提です。

事故物件とは

事故物件とは、いわゆる自殺・殺人・孤独死などで一般的に忌み嫌われることが起きた物件のことを指します。

告知義務がありますが、どこまでの範囲で告知するかは、法律で決められておらず
判例を参考にすることになりますが、事故情報があることを知っているのに告げなかった場合は、告知義務違反になります。

一般的によく言われている「次の次の入居者には告知義務はないというのは嘘」ということがありますが、実際に次の次の入居者には「特段の事情がない限り告知する義務はない」という判例がありますので、一概に言えません。

例えば、凄惨な殺人事件等の場合は上記にあたらないということも言われています。

ただし、告知義務を逃れるために短期で知り合いの入退去を繰り返させたりすることは信義則を考えた上で、さすがに問題があります。

事故物件にならないために

大家が事故や事件を起こしているわけではないので、
100%防ぐことはできませんが、ある程度防ぐことは出来ると思っています。

そのためにできることは、入居者の人となりを、よく見ることだと思います。

そのためには、よく物件を見ることです。

よく見ることで、あ、この人ちょっと危ないなとか、
最近、こんなことがあって怖いのでなんとかしてもらえますか?とか

なんの脈絡もなく殺人事件や自殺が起きることは少ないので、
その前後の異変に現場でいかに感じることができるかで防ぐことはできると思います。

週に1回、物件周辺の清掃を定期的に自分で行くだけでもどんな入居者なのかがよくわかります。観察するといっても監視するわけではなく、あくまでも管理目的でなければいけませんのでプライバシーにかかわることまで観察するのは、論外です。

収益だけを追う大家にはなりたくない

普通に清掃や見回りを1時間程度行うだけでも、見えてくる部分はたくさんあります。

でも、地方の物件の場合、メガ大家さんが流行っている現在、
管理会社まかせで、自分の物件を何年も見に行ってもいない大家さんが多くなったような気がします。

中には、収益性しか興味がないので、1回も見たことがないということを自慢する人もいますが、そういう人は、商売上手なのかもしれませんが、人としてはどうかと思います。

収益性はもちろん大切です。
でもそこに住んでいる人がいるのです。

衣食住は、人が生活を営む上で必要最低限かつもっとも重要なものです。

管理会社まかせで、放ったらかしの大家さんは本当に無責任の極みだと思います。

サブリース問題で騙された騙されたと言っている大家さん連中もいますが、あんなもの契約書を読めばすぐにわかるし、「自分が責任をもって家主をやるんだ。」という気概もなく、計算をしない家主にも悪い部分があるんです。レオパレスのように偽造していれば話は別ですが一緒くたにして論じてはいけないと思っています。

自分の物件を愛して、大事にする心が
結果的に、住む人も、管理する人も、大家である自分自身も幸せにしてくれます。

いかがでしょうか?

みなさんのハピネスライフの一助になればと思います。