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ご無沙汰しております。
以前投稿した漏水がつづいていた物件ですが、本日やっと修繕ができましたので詳細をのこしておくためにまとめておきます。
漏水の原因
漏水の原因は、「給水タンク内ボールタップの故障」だったので交換して復旧となりました。
ボールタップ
壊れたボールタップの金具
新品のボールタップ金具
正常な動作のボールタップ
水がたまりだすとボールが浮いて水がとまる
ボールタップとは?
ボールタップとは、トイレタンクでも使用されているものです。
トイレのレバーを引くと水が流れ、タンク内の水が一旦空になります。 その際、浮き球が下がり、ボールタップの弁が開いて、給水管からタンク内に給水される仕組みです。 タンクに水がたまるとボールタップにつながった浮き球が上り、ボールタップの弁が閉じて水が止まります。
画像元:https://sos-mizu24365.com/dictionary/dic51.html
結果的に原因は単純なものだったので復旧も速やかにでき、数時間で水道が使えるようになり漏水もとまったからよかったです。
なぜ漏水がわからなかったのか
ではそもそもなぜ、こんなにも調査が難航したのか?
原因は、4つあります。
- ビルの建築主、リノベーション時施工業者ともに連絡がつかない
- ビルの水道給排水図面も存在しない。
- 各戸メーターがなく一括メーターのみだった
- 施工時の水道配管図面が水道局に登録されていなかった
以上、3つです。築古ビルだとよくあるのですが持ち主が変わった際、引き継ぎができてなかったり、相続で施主だった方がなくなってしまっているなど、
外観からたどるには限界があるため、ずっとわからなかったのです。
こういった場合、方法はいくつかあるのですが1つの可能性として役所に図面が残っている場合があります。デジタルデータで残っている場合はオンラインでも取り寄せできる場合がありますが、図面が古い場合は、手書き図面として残っていることがあります。
しかし、残っていない場合が1つだけあります。
それは、そもそも登録されていなかった場合です。
今回のケースでは、まさしくそれで建築当時から図面の登録がされていませんでした。
ですが、ふとしたタイミングで共用部分に給水タンクが隠れていることがわかったため、隠れていた点検口をあけてみると止まっているはずの水がずっと出続けていることがわかったので、おそらくそこだろうということで、一緒に点検できてもらっていた業者サンに修繕をやってもらったという流れです。
結論
結論として、図面は残しておきましょう。